2011年9月17日 (土)

食用クワガタ、七万匹逃げ出す

稲国で、食用に養殖されていたクワガタ七万匹が逃げだした。クワガタは森の中に張られたネットの中で放牧されていたが、ネットに空いた穴から逃げたものと見られている。七万匹は収穫直前で、販売先もすでに決まっていた。この事件で、稲国の飲食店の多くがクワガタ料理を出すことを諦めた。

稲国のある地域では古くからクワガタを食用しており、二千年前の村からクワガタの角塚が出土したこともある。主に身を、刺身、天ぷら、丸焼きなどさまざまな調理法で食す。角は食べない。稲国古来の食生活に戻ろうと言うムーブメントの中で、クワガタを食する人が急増している中での事件だった。牧場主は、逃げたクワガタの回収を急ぐとともに、観賞用のカブト虫を食用にすることを検討している。虫を食する習慣のない稲国で、カブト虫が食材として用いられたことはない。

稲国のある地域とクワガタとの結びつきは深く、かつてその地域に育った子供たちは、儀式でクワガタに耳を挟まれるまで成人として認められなかった。また最近では、クワガタの角をピアスに用いるファッションが流行の兆しを見せている。

クワガタ評論家T氏
クワガタが逃げ出したのはとても残念です。毎日クワガタを食べることはできないのだと思うと、人生の半分を奪われたような気さえします。この季節は一番刺身が美味しい季節なのに。
――カブト虫を食することについて
虫を食べるわけないじゃないですか。なんかエグそうだし。クワガタとカブト虫が似てる? 全然そうは思いませんけど。文化が違うんですね。食べるなら、やはりクワガタでなければ!

2011年9月12日 (月)

偽ATMにご注意

 偽ATMに金を振り込んでしまい、騙し取られる被害が続出している
 
 偽ATMは一見普通のATMそっくりで、記帳もしてくれるのだが、非正規のATMであるため、入金しても口座に記憶されない。また、預金引き出し機能もないため、入金したら最後、そのお金は偽ATMを破壊しない限り取り戻すことができなくなってしまう。偽ATMの多くは警察が到着する前に消えてしまうため、総額約2億円が犯行グループの口座に振り込まれてしまった。
 
 証言によると、偽ATMは、お札投入口のみを持つ「一口型」タイプの、彩―1000によく似ているとのこと。彩―1000は2008年から販売された、ATMの名機と言われる機種で、肘当と呼ばれる部分や、利用者の腰の当たる部分が波のような美しいフォルムを持っており、個人で所有する頭取も少なくない。
 
 使用された偽ATMは盗んだATMを改造したものだと思われるが、彩―1000を使用していることから、警察は犯人グループが非常に高い美意識を持っていると見ている。愉快犯と言う可能性のみならず、道端にATMと言う犯行の手口から、ユビキタス社会に警鐘を鳴らすことを意図した政治的犯行も視野にいれ、広範囲に捜査の手を広げていくとのこと。
 
 また、警察は明言していないが、異星人対策部隊が動いていることから、偽ATMの正体がトランスフォームした異星人と言う可能性も考えられる。
 
 警察は対策として、パトロール体制を強化し、ATMだけではなく、畑の中の自動販売機や、海岸にたたずむ街頭など、怪しい機械に積極的に職務質問をかけていく姿勢。警察は道端や川辺にあるATMには入金しないよう呼びかけると共に、歩くATMを目撃した場合速やかに通報することを求めている。

2011年8月29日 (月)

記憶の共有、合法化へ

 事実上野放しになっていた記憶共有ですが、いよいよ法律ができそうですよ! 今与野党の偉い人たちが集まって、どこまでOKにしてどこからNGにするか、話し合っているみたいです。
 
 ちなみに記憶共有って言うのは、特殊な機械を使って誰かの脳から記憶を抽出し、これまた特殊な機械を使って他の誰かの脳に記憶を挿入しちゃうことを言います。後、抽出した記憶をデータ化してダウンロード可能な状態にしたり、特定の人にメールで送ることも言うそうです。
 
 記憶の販売ができるかどうかは、まだどちらに転んでもおかしくなさそう。「今月小遣い少ないから、バンジージャンプやってその記憶売るわ!」って子が出ることを考えると、ちょっと考えちゃいますね。
 
 ちなみに酒の席での「俺が子供のころはよ~」とか言う与太話は記憶共有に入らないので、安心してくださいね?
 
 で、このことを受けて、脳科学者たちのグループや、青少年健全育成協会が会見を行ったのですが、それをいちいち文字に起こすのは面倒なんで、取材に行った記憶を下においときます。uso形式のファイルを読める記憶再生アプリか動画再生アプリで再生できますよ!
 
 http//vvv.syuzai.uso
 
(記憶を観てると「ねむい~」とかなんとか変な声が聞こえますが、それ、僕の心の声なんで気にしないでくださいね。僕になりきった気分で見てください)

2011年8月17日 (水)

夜は暗くていけないか

輝紀(きき、輝ける世紀)250年8月12日、第二の太陽を構成するそれぞれの鏡の操作系に何らかの異常が生じ、
鏡は地球を照らすことを中断した。
中断は12日午前2時から15日午後23時まで、およそ3日間続いた。

250年ぶりに訪れた夜によって起こった事故などの、
分かっている限り(8月16日正午時点)の被害は以下の通り。

屋内外における転倒転落事故 4094件
交通事故 1300件
航空機の墜落 9件
鉄道および船舶その他の事故 131件
火災 247件
供給力不足による停電 249地域
その他直接的および間接的被害 2312件

被害の全容や、鏡の故障の原因などは未だつかめていない。
連合政府の発表によれば、現在鏡は問題なく作動しているということだ。
(千)


コラム

「夜は時間の無駄だった」

連合議会がその方針を打ち出したのは、もう300年も前のことだ。

「歴史のうちの半分ほどの時間を我々は無為に過ごしてきた。これは不合理に過ぎる」
「夜を照らすため無駄に消費されたエネルギーの総量について考えてみてほしい」
「暗さは犯罪や国家への反逆、その他うしろめたい行為の助長にもつながった」
「生活のリズムの固定化や時差の発生など、人類にとって不利益しかもたらさない」

……云々と、当時の連合議長は夜の不必要性について半ば憤慨して語ったという。

人口の極端な減少傾向や、温暖化による海面の上昇および気候の変動などによる環境の悪化、
居住可能地域の限定化や人口の集中、当時それらは既に行くところまで突き進んで行ってしまっていたので、
今更配慮する必要も意味もなかった。

惑星運行などの邪魔にならない軌道に、幾つかの巨大な凸面鏡が配置され、
地球の、本来夜となるべき側を照らすための第二の太陽がつくられた。
つまり、世界から夜がなくなった。それがもう250年も前の話。
(千)

2010年11月 2日 (火)

ハロウィン、無事に過ぎる

 警視庁サイバー課は、今年のハロウィンはネット上で事件が起こることもなく、無事に終わったことを発表した。
 

 サイバー課は、「コメントくれないといたずらしちゃうぞ!」と言う反抗予告を受けて警戒していたが、いたずらは起きなかった。


 お菓子を扱うネットショップに注文が相次いだかと思うと、キャンセルが殺到したと言うこともあったが、これについてサイバー課は「事件性なし」としている。

2010年10月31日 (日)

金策困った末の政策か

 事情があってどこと明らかにすることはできないが、財政難に陥ったある国の政府が恐ろしい物を売り始めた。その名も「無法地帯テープ」
 
 このテープを張った一帯は無法地帯となり、警察が犯罪を取り締まることができなくなる。
 
 テープは1m5万円と高額で、さらに使用時には事前の申請が必須。また申請した時間から24時間しか効果がないが、どのように悪用されるか想像もつかない。
 
 恐るべきことに、すでに「購入したい」と言う連絡が数件届いているとか。

2010年10月30日 (土)

雑誌撮った男、撮られてキれる

 最近は、現場にいた人が事件や事故の様子を撮影していたと言うことも珍しくない。そのおかげで事件についてよりよく知ることができるわけだが、もしあなたが事件を撮影するときはすこし気をつけたほうが良いかもしれない。
 
 昨日本屋で起こった乱闘騒ぎでは、騒ぎを写した写真が一枚もない。現場にいた何人かが事件を撮影することに成功したが、写真データの入った携帯やカメラはことごとく壊されてしまったのだ。目撃者は口々に証言する。「男が、俺を撮るな! と叫びながら暴れていた」と。
 
 雑誌を盗み撮りした男が、店員に顔を撮影されて腹を立てたことが発端。「写真を撮りたいなら買ってから撮ってくれ」と言う店員に、男がつかみかかった。すると、今度は野次馬が男を撮影し始め、男は激怒。「俺を撮るな!」と叫びながら野次馬を襲い始め、乱闘に発展した。
 
 男には治療費や壊した携帯の弁償代300万円余りを支払う義務が課せられるだろう。雑誌を買えば数百円ですんだのに、それをケチったために、余計な出費をすることになったわけだ。

2010年10月29日 (金)

変な服装に市民驚く

今日は急激に気温が冷え込んだためか、町中に変な服装の人が多く見られた。

毛布を被って通勤電車に乗り込むと言うのは序の口、コタツを背負って匍匐前進する人や、二人羽織で通学する学生、防菌服を着て研究所に向かう科学者もいた。

また、軽すぎるジャケットを風邪にさらわれてしまった人も多数。数羽のカラスが一枚のジャケットに包まっている、と言うほほえましい光景も。

写真はくしゃみをする骸骨。「出る日を間違えた」

2010年10月28日 (木)

世界一眺めのいいワンルームマンション

 つぶれた遊園地の観覧車をワンルームマンションにしようと言う計画が進められている。「世界一眺めの良いマンション」と言うコピーで売り出すつもりなのだそう。
 
 部屋は、回転している観覧車の籠をそのまま居室として使う。横になるのがやっとと言う狭さだが、12分ごとに地表120mの高さに達する。そこから見下ろす町並みは素晴らしいだろう。
 
 トイレや風呂は観覧車のそばに設置され、全住人で共用する。身の回りの物をしまうためのロッカーも設置されるほか、遊園地の他の遊具に乗ることはできないが、お化け屋敷だけは使用可能。
 
 値段は未定。観覧車を回す電気代がかかるため安くはないだろうが、観覧車を丸まる一つ買い取るよりかは安く上がるだろう。

2010年10月27日 (水)

八岐電機占拠していた男、逮捕

 家電量販店、八岐電機のテレビコーナーで時間を潰し、それに飽きたらラジカセのコーナーで音楽を聴く。腹が減ったら炊飯器のところに行って持参した米を炊き、腹が膨れたらマッサージチェアーで休憩、そして帰る。
 
 八岐電機をまるで自分の家のように使っていた男性が、今日、とうとう逮捕された。罪状は、店の一部を不正に占拠した罪。男性は逮捕されるまで2週間にわたって八岐電機の一角を占拠していた。
 
 これに対して、男性は「不正占拠していない。店員に『試しに使ってみてはどうですか』と言われたから、一ヶ月くらい試そうと思っていただけだ。テレビやラジカセだっていつもつけっぱなしなんだから、ちょっとくらい使ってもいいじゃないか」
 
 男は一ヶ月試したら何か買うつもりだった、と、あくまで「試用」を主張。これを聞いた店員は「試に刑務所にも入ってみればいいのでは」と冷ややか。

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